水の話

 地球は水の星(惑星:わくせい)と言われています。 また、ヒトの体には約70%の水があります。 ほんとかなと思うのですが、地球の約70%は水と書いている本もあります。 水は本当に不思議な物質です。 熱すると空気のような気体、蒸気(じょうき)になります。 普通はビンに入る液体(えきたい)ですが、寒いと氷(こおり)という固体にもなります。 水はこのような状態で私たちの周りにあることが不思議です。

Photo                       日本人の生活と豊かな水

                 出典:のめる水とのめない水 高橋敬雄(ポプラ社)

 

それでは、水はどのように使われている考えてみます。

(1) 地球上のすべての生物の生命を維持するために使う。 人間も水を飲む。

(2) 家庭で、料理、そうじ、洗濯、お風呂などに使う。(人の生活)

(3) 野菜をさいばいする、田でお米を作るときに使う。(農業)

(4) 工場などで、製品を冷やしたり、洗ったりするときに使う。(工業)

(5) 水車、水力発電など、エネルギーを生み出すために使う。

(6) 川や海などで船による輸送など、船を浮かばせるために使う。

(7) 世界のあらゆる場所で、生態系の保護、保全に使う。

 水がなければ、人は生きることが出来ません。 産業も発達していません。 そして何よりも自然生態系には欠かせないものです。 石油危機の次は水の危機が来るといわれています。 多くの国を通る大きな川(国際河川といいます)では、国と国の間で水のうばいあいが始まっています。

 日本は、雨が多く、山からきれいな水が流れ、水にめぐまれた国です。 また、周りは海です。 海をうまく利用して、漁業、交通など発達しています。 私たちは、この水を汚さず、大切に使用し、このきれいな水と豊かな水を将来の人々に受け継ぐことが大切です。

〈汚さないために〉

 水は汚れたら、使いものになりません。 汚れた水を流すと、川が汚れ、海が汚れます。 最後には、地球全体が汚れるのです。 日本の環境省が調べた結果、家庭から出る水の汚れでは、台所からの汚れが一番大きいということです。 

 水を汚さないために、台所では三角コーナーを設置しましょう。 油汚れなどの皿を洗うときは油をふき取ってから洗いましょう。 最も大事なのは、食べ物や飲み物を必要以上に皿に盛り付けたり、コップに注がないことです。

 また、お風呂や洗濯では、シャンプー、石鹸を必要以上にたっぷり使わない。 洗剤を適量スプーンにとって使いましょう。

1 〈節水について〉

 家庭で使用する水の割合を調べた東京都水道局の結果では、家庭で使用する水の28%はトイレです。 現在では水洗トイレの節水技術が進んでいます。 節水トイレというのもあり、最近では60%も節水する水洗トイレもあります。 計算すると、2日でお風呂1杯分節水になるということです。 

 お風呂の節水器具では、ヘッドが自由に回り、よぶんな所へシャワーしない、ヘッドに止水ボタンがあり、すぐ止められるなど節水を考えたシャワーがあります。 台所でも蛇口に節水ゴマ、洗濯でもお風呂の水利用の洗濯機など様々な節水の工夫があります。

2_2  日本は水が豊富なところです。 しかし、生きものが豊かにすむ川や、池、海を汚さず、自然にやさしい生活をするためには、きれいな水を汚さないことが大切です。 また、きれいな水を必要以上に使わないことが大切です。

 皆さんも、家庭の中で、水を汚さない工夫や節水する工夫を考えてみましょう。

| トラックバック (0)

音の話

 音は、私たちが生活をしている場所でいつも耳に聞こえるものです。 音にもさわやかな音で音色(ねいろ)というものもありますが、問題になるものは、いやな音、ない方がよい音です。 自動車の音、飛行機の音、工場の音、エアコンの音、携帯電話の大きな声などは、ない方がよい音です。 これを「騒音(そうおん)」といいます。 騒音がひどいと死んでしまう、ということはありませんが、私たちの生活に影響します。 生活の心地よさをさまたげるのです。

 音は、物が細かくふるえるとき、すなわち振動(しんどう)する時に出ます。 その振動が空気を伝わってわたしたちの耳に入り、音として分かるのです。 騒音をなくしたり、、すくなくするためには、1.振動するものをなくすこと、2.音が空気を伝わるときに伝わりにくくする工夫をします。

 1.振動するものをなくすとは、音の出るものを取り除くか、音が出ないようにする、または遠ざける必要があります。 やかましい音が出る機械を使わない、機械をしっかりボルトで絞めておく、機械を遠くの場所へ移動することで音は無くなったり少なくなります。 例えば、エアコンを静かな機械に変える、エアコンをボルトでしっかり固定する、エアコンの機械を屋根の上に設置するなどで騒音は少なくなります。 2.音が伝わりにくくするには、機械にカバーをする、窓を閉める、窓にカーテンをかけて音が入りにくくする、耳にせんをするなどがあります。 さまざまな工夫で騒音を防止したいものです。

 音には様々な性質があります。

 1.遠くに伝わるとき音は少しづつ小さくなる。(距離減衰(きょりげんすい)といいます)

 2.空気の湿度が高いと音はよく伝わる。(雨が近い(湿度が高い)と遠くの列車の音が近くに聞こえる)

 3.低い音は遠くまで届く。(カミナリの音は、ゴロゴロと低い音がします。 高い音は消えてしまうので、低い音だけが遠くへ届くのです)

 4.音はよく反射する。(やまびこは山に反射した声(ヤッホー)です)

 5.騒音の程度や感じかたは人により異なります。(感覚公害といわれています)

 音の大きさは、dB(デシベル)であらわします。 最も小さな音は体から出ている心臓の音や血液が流れる音で、10から20dBですが、普通の生活では聞こえません。 最も大きな音は近くで風船が割れる音や大きな花火の破裂する音(爆発音)で、120dBほどです。 これ以上大きな音は耳を傷めます。 気持ちがゆったりする音は50dB以下の音しかない時といえます。

Photo_2 

| トラックバック (0)

環境白書(かんきょうはくしょ)とは何だろう

 環境白書は、日本の環境にたいする基本的なことがらを示した環境基本法という法律に「政府が毎年国民に環境の状況を報告する」と書いてあることから、環境省が中心となって、環境の状況をまとめ、発行するものです。 470ページもある大きな本ですので、より分かりやすい、子どもにもわかるように作成した「こども版環境白書」や「マンガで見る環境白書」などがあります。

 平成22年版(2010年)環境白書の表紙は、愛知県安城市立桜町小学校1年生のお友達の作品が使われています。 環境省がおこなった「環境白書表紙絵コンクール」で最優秀賞(環境大臣賞)をいただいた友達です。

 22年版の環境白書では、重要なことがらとして、次のことがらを説明しています。

1.地球とわが国の現状

 日本では、大都市の気温が上がっている、日本周辺の海水温が上がっている、ぜつめつの恐れのある動物植物が増えている、ゴミの埋立地が不足しているなど問題が多くあることを紹介しています。

2.地球温暖化にいち早く対応する現在世代の責任

 地球温暖化の被害が増加している中で、チャレンジ25という二酸化炭素を25%減少する取り組みが求められていると説明しています。

3.生物多様性と私たちの暮らし 

 生き物といっしょに生活している人間は、自然にやさしい、共生した生活をしなければならないと説明しています。

4.水の惑星ー美しい水を将来へー 

 水はなくてはならないものです。 世界で起こっているさまざまな問題を紹介して、水への理解を求めています。

5.環境産業が牽引する新しい経済社会 

 日本のすぐれた環境ぎじゅつ、環境産業を紹介し、日本の役割を説明しています。

 なぜ、「白書」というのでしょうか。 それは、この冊子を国会に提出する時の表紙(表)が白い紙に、字が印刷してあるだけの「白い書物」という事から、「白書」と言われていると聞いたことがあります。 本当かどうか皆さんも調べてください。 そして、「こども版環境白書」や、「マンガで見る環境白書」などを手にとって読んでみてください。 日本の環境の現状や、今後の方向などが分かります。

2

                              平成22年版 環境白書の表紙

| トラックバック (0)

ヒートアイランドとは?

 今年の夏は本当に暑い日が続きましたね。 テレビでは毎日のように、今日は猛暑日(もうしょび)です、今夜は熱帯夜(ねったいや)となるでしょう、など、聞いているだけでも暑く感じましたね。

<夏の暑さや寒さを表す言葉>

 

熱帯夜(ねったいや) 夜間の最低気温が25℃以上のこと
猛暑日(もうしょび) 最高気温が35℃以上のこと
真夏日(まなつび) 最高気温が30℃以上のこと
夏 日(なつび) 最高気温が25℃以上のこと
冷 夏(れいか) 夏期3ヵ月間の平均気温が平年よりも低いこと

 どこにいても暑い夜は特に眠れない。 毎日昼も夜も、ずーっとエアコンをつけっぱなしでした。 残暑(立秋をすぎてもなお残る暑さ)はさらに暑く、さらに、雨も降らない日々が続き、西の太陽を浴びるととても暑く感じました。 もう地球温暖化の影響がでているのでしょうか。 それとも、ヒートアイランドの影響の方が強く影響しているのでしょうか。

 今回はヒートアイランドについて考えてみましょう。 ヒートアイランドは下の図のように都市の真ん中がまわりの場所より気温が高くなることです。 ぐにゃぐにゃした線をたどってみると「島」の形をしているので、ヒート(暑い)アイランド(島)と言うのです。 じつは、ヒートアイランドは都市では1年中、いつでも起こるのです。

 それでは、どうしてこのようなことが起こるのでしょうか。 まず、わたしたちは暑い暑いといって1日中エアコンをつけっぱなしにしています。 そのため、部屋の外のエアコン機械(室外機)がフル回転し、熱を出しています。 テレビの裏側からも熱が出ています。 自動車が多い都市部では熱い排気ガスが出ています。 この様な熱を「人工排熱」といい、都心で多く出ます。

 一方、都市はコンクリートやアスファルトで出来た建物や道路が多く、熱がこもるのです。 そして、すずしい川の流れがなくなり、木がおおい茂った公園や神社が少なくなっています。 木の葉や川、土の表面から湿った空気が出てこなくなり、暑くなるのです。 むつかしい言葉で、一言でいえば「ヒートアイランドは都市の乾燥化」なのです。

 わたしたちは、出来るだけ人工排熱を出さない生活を心がけ、庭に水をまいたり、公園の木々を大切にしたりするなどしてヒートアイランドをおこさない都市にすることが大切です。

Photo_3

| トラックバック (0)

電気自動車は『エコ』ですか?

 電気自動車は「プラグイン」といい、家の中のコンセントから電気を引くことが出来るようになります。 今までは特別な装置で長い時間かけて充電していました。 その後、急速充電方法が開発されて、30分程度で充電できるようになりましたが、設備が大きいため家庭用として設置できませんでした。 現在では先ほど言いました「プラグイン」という方法が開発され、もうすぐ実用化されます。

 それでは、電気自動車は本当に「エコ」なのでしょうか。 まず1番目に、『排気ガスを出さない』ということです。 町の中では黒い排気ガスを出して走っている車がいます。 乗用車はあまりそんなことはありませんが、しかし目に見えない排気ガスの中にはCO2などよくない物質が入っています。 それがないということはクリーンな自動車といえます。 第2番目は自動車の音が静かです。 ガソリンエンジンのような大きな音はしません。 電気モーターの音とタイヤが地面とこすれる音が主な音です。 3番目は省エネであるということです。

 電気は、発電所から電線を伝い運ばれてきます。 その電気を一度自動車の中に蓄えてから自動車のモーターを回します。 下の図は平成10年の環境白書に記載されていた図です。 発電では、燃料の40%程度が電気に変わります。 その他の60%は熱として逃げてしまいます。 最近の発電所は50%近くまで電気に変える、効率の良い発電が可能です。 そして電気は鉄塔から電柱へと電線で流れてきます。 この時「送電ロス」と言って電線から5%の電気が逃げていきます。 充電するときは30%のロスがあります。 この様に計算すると、発電所で燃やした石油や石炭などのエネルギー量の21%から16%が自動車の運転走行に使われます。

 ガソリンエンジンでは、9%から14%ほどしか車を前に進める力に変わらないのです。 他のエネルギーはどうしたのでしょうか。 ほとんどがガソリンエンジンの熱となって空気中へ逃げていくのです。 都会の暑さや、真夏日が少なくなるかもしれません。

Photo_2                         (出典:平成10年度 環境白書)

| コメント (0)

地球温暖化と熱中症(ねちゅうしょう)

 地球温暖化やヒートアイランド現象により熱中症になる危険が高まっています。 昔は、高温の下で作業する人や運動選手に多く発生していましたが、最近ではふだんの生活をしている場合でも発生するケースが多くなっています。 また、体温の調整がうまくいかない老人や、体温の調整能力が十分発達していない小さい子供たちは、大人のひとよりも熱中症になりやすく、さらに注意が必要です。

 それでは熱中症とはどんな病気でしょうか。 高い温度のもとでは汗を出すなどして体温を下げる働きをします。 しかしあまりの暑さで汗を出しすぎ、からだの水分が異常に減少する。 塩分も汗といっしょにからだの外に出ていきます。 そして、水分とからだの中の様々なバランスが崩れ、からだに熱がたまり始め、体温の調節が出来なくなり、体温が急にあがることをいいます。 最悪の場合、熱中症により死んでしまうこともあるのです。

 環境からみると、気温が高い、湿度が高い、風が弱い、日差しが強いような日は最も注意しましょう。 からだからみると、激しい労働や運動でからだの中でものすごく熱ができること、暑い環境に体がなれていないことが原因です。 準備運動をしっかりおこなう、急にクーラーのある部屋から暑いところへ行かないことなどきをつけることが大切です。

 熱中症になると、皮膚が赤くなる、めまいや吐き気、大量の汗、ズキンズキンとする頭痛、けだるさなどの症状が出ます。 意識ももうろう、けいれん、高体温になると最も危険な状態です。 救急車を呼ぶことも大切ですが、応急措置として、すぐに涼しい場所へ移動します。 服を脱がせ熱を発散させます。 氷や冷たい水で、首まわりやわきの下を中心にからだ全体を冷やし、うちわや扇風機であおぐことも大切です。

 私たちは地球温暖化の原因となるエネルギーのむだ使いをやめ、ヒートアイランド現象をやわらげる庭への水打ち、木を植える植樹活動などを心がけましょう。 そして、一人一人が「室内温度を28度以下にする。」ことと、「薄手のの白い服を着て、ノーネクタイという少しゆるめの通気性のよい服装(クールビズ)。」で過ごすことが大切です。

   日常生活で注意すること。

 ①暑さをさけましゅう。 ☆外では日陰を選んで歩く。 ☆日傘をさす。 ☆帽子をかぶる。

 ②服装にも工夫しましょう。 ☆吸水性のある下着を着る。 ☆ノーネクタイで。 ☆クールビズで。

 ③こまめに水分を補給しましょう。 適当な塩分補給もしましょう。

 ④急に暑くなる日に注意しましょう。

Photo_2

| トラックバック (0)

エコツアーとは何ですか

 自然の中を歩くことは、気持ちの良いものです。 緑がいっぱい、遠くの景色が心をなごませる、川のせせらぎの音がここちよい、鳥も鳴いている。 そして何よりも空気がおいしいのです。

 愛知県をはじめとする東海地方は、町のすぐ近くに自然が豊かな里山や農村、漁村が広がっています。 こんなに近くに自然豊かな場所があるのは、『本当に幸せだ。』といえます。 例えば、ハイキングやトレッキングには東三河のJR飯田線に沿って、自然豊かな森林地帯と豊川の渓流があります。 里山と歴史探訪には犬山城と木曽川沿いの里山があります。 また、文化財と歴史探訪では西三河の名鉄西尾線沿いの自然と祭りやお寺めぐりなどがあります。

 エコツアーはエコツーリズムともいいます。 硬い説明ですと、自然や人文環境を損なわない範囲で、自然観察や先住民の生活や歴史を学ぶ、新しいスタイルの観光形態であると解説していますが、よくわかりませんねぇ。 ひとことで言うと、「自然や、文化、歴史を現地に行き、自分の目で見る体験旅行。」といえます。 日帰り旅行でもいいのです。 私たちの身近なエコツアーの紹介は「あいちエコツアーガイド」や「「中部のエコツアー50選」、「あいち自然の魅力再発見ブック」など多くのガイド本があります。 エコツーリズムは環境という問題からスタートした、自然とのふれあい、自然の中でのリクリエーションを目的としたものといえます。

 一方、グリーン・ツーリズムというものもあります。 これは、「都会の人が農村地域で人々と交流し農業体験をする、農村の自然の中で休むなどのゆっくり旅行」です。 農村で2~3日泊まると説明していますが、日帰りでもいいと思います。 農村はコメや野菜を作る所だけでなく、 自然にあふれた景色、きれいな空気、清らかな川の水など環境でも、昔ながらの伝統文化が残っていることでも、その価値は大きく、都会のザワザワから離れた「心の洗たく場」であるともいわてれいます。

          《写真》 「あいち自然の魅力再発見ブック」の表紙より

  Clip_image0022_5 Clip_image0023_3       

       アカウミガメ             吉祥山と豊川(豊川市)

 Clip_image0024_3 Clip_image0025_3         

         竹島(蒲郡市)            シデコブシ(瀬戸市)

                           

| トラックバック (0)

黄砂(こうさ)現象について

 黄砂は字のごとく、黄色い砂です。 中国の黄河(こうが)流域にある砂漠の砂が、偏西風に乗って韓国や日本に飛んでくる自然な現象です。 しかし、最近では、その飛んでくる回数や被害が大きくなっています。 黄河流域では、予想以上の家畜の放牧により、草が根から食べられ砂漠化が進んでいます。 また、農地を開き、黄河からの水を取り入れる結果、その下流部での水不足などによる土地の乾燥などが進んでいます。 黄河の流れは海まで行かず、途中で水のない川になってしまう季節もあります(これを断流(だんりゅう)といいます)。

 黄砂は単なる季節的な気象現象でなく、土地の劣化、乾燥化、そして森林の減少など、人間の生活活動や生活(人為的影響)による環境問題となってきています。 また、国境を越えた環境問題であることから、地球規模の環境問題といえます。

 黄砂は、正確に言うと中国大陸内陸部のタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠や黄土高原などの乾燥地帯、半乾燥地帯で、風によって数千メートルの高さまで舞い上げられた土が、偏西風に乗って日本ばかりでなく、北アメリカ大陸へ飛んでいます。 これは人工衛星の写真でわかっています。 そして、1年中日本列島へ飛んできますが、特に2月から増加し始め、4月にピークを迎えます。 黄砂は、自動車や洗濯物の汚れだけでなく、農作物への被害、工場製品の不良、呼吸器や目への影響など様々です。

 黄砂への被害を少なくするため、気象庁では「黄砂予報」を出して被害を未然に防ぐこととしています。 しかし、黄砂現象が発生しないことが大切です。 黄砂が舞い上がらないための、木を植える植林、黄砂が飛びにくい防風林の建設、家畜を多く放牧しないなどの牧草地の管理、土が異常に乾かないための水の管理など国際的な協力が求められています。

黄砂の歴史記録 

 黄砂は太古から春先に見られる気象現象の一つで、自然災害であることが知られていました。 紀元前1,150年ころには、すでに中国の歴史書の中に『塵雨』という言葉が出ています。 韓国の古文書では、新羅アダラ王時代の紀元174年に『雨土』という表現があります。

 日本では、江戸時代に作られた「本朝年代記」には、文明9年(1,477年)に北国で『紅雪』が降ったと記録されています。

  Photo_3

| トラックバック (0)

エコカー

 二酸化炭素や窒素酸化物などの排出量が少なく、燃費も良い自動車をエコカーといいます。 エコロジー(環境)とエコノミー(節約)という言葉を合わせた合成した言葉です。  エコカーは次の表のように3つに分けられます。

番号

区 分 

エンジンを使わない自動車

電気自動車、燃料電

エンジンとモーターを組み合わせた自動車

ハイブリッド

よい燃料やエンジンの性能を向上させた自動車

然ガス車、メタノール車、性能を向上させたガソリン自動車

私たちがよく知っているのはトヨタ自動車の「プリウス」ですが、上の分類ですと、番号2のハイブリッド車に入ります。

 天然ガス車やメタノール車は燃料の中に有害な物質が含まれていないなど、使う燃料を選ぶことにより自動車排気ガスによる空気の汚れを防ぐ工夫をしています。 性能を向上させたガソリン車では、車にコンピュータを載せ、ガソリンをムダに使わない、黒い煙を出さない、燃料の節約を行うなど、細かな設計がされています。 そして、自動車の重さを軽くする、アイドリングストップの自動機能を持つなど様々な工夫もされている自動車です。

 エコカーの開発では、日本が世界のトップを走っています。 1997年にはトヨタ自動車が世界初の量産体制で「プリウス」を生産し販売を始めました。 はじめは、高価な自動車だったことやバッテリー(電気をためる装置)の能力が小さいなどの理由で乗る人が少なかったのですが、最近では、燃費が良い、ガソリン価格が上昇する、プリウスの値段が下がってきたなどとともに、「環境にやさしい車」のイメージが高まり、街の中で多くのプリウスを見かけるようになりました。

 また、2009年にはホンダ自動車が200万円以下で買うことができるエコカー「インサイト」を売り出すなど本格的なエコカー時代を迎えることになりました。 エコカーは日本の技術が世界を引っ張っているといえます。 そして、日本は世界に向けて、二酸化炭素を25%削減すると宣言しています。 さらに新しい技術が日本から生まれると良いですね。

 今後は、まったくガソリンを使わない、エンジンのない燃料電池車の開発と実用化が期待されています。 この分野でも、日本の技術が世界のトップとなり、地球温暖化防止のための技術を引っ張っていくことでしょう。

Photo_3

| トラックバック (0)

光害とは何ですか

 「光害」という言葉を知っていますか。 秋の夜空の美しさ、星がまたたくきれいな夜、月がとってもきれいなど秋になると夜空がきれいです。 しかし、ネオンサインがまぶしい、街路灯が夜空の暗さをじゃまするなど、せっかくの星座観察をさまたげます。 このさまたげる光の害を「光害(ひかりがい)」といいます。

 光害は夜空の星座観察にじゃまになるというだけではありません。 私たちは夜が明るいと、眠れなくストレスがたまります。 特に、ネオンサインのように電気がついたり消えたり、光の色が何度も変化し、キラキラするとストレスはさらに大きなものとなります。 人への害以外にも、たとえば、自然がいっぱいの砂浜の海岸で、卵からかえったウミガメの赤ちゃんは、砂から出るとまっしぐらに海の方へ走って行くのですが、まちがえて黄色い街路灯の方へ走って行き、海に戻れなくなります。 植物がまだ昼だと勘違いして、稲などは花が咲かなくお米ができない。 ほかの植物では、季節でないのに花を咲かせます。

 また、夜遅くまで高いビルやお城など、有名な建築物をいつまでもライトアップしているとエネルギーの無駄使いにつながります。 地球温暖化の防止にはならないのです。 このように、光害は様々な害を与えます。 私たちは一人ひとりがこの光害を止めるよう努力する必要があります。

 では、私たちにできることは何でしょうか。 まずは、必要のない光は消す、光を空にむけて発射しないことです。 たとえば、庭の照明は必要な時だけにする。 看板などを照らす光は上に向けないよう、上から下に向けて照らす。 夜遅くまで電気をつけていなく、「早寝、早起き」を心がける。 街路灯は下向きのものを選ぶなど、一人ひとりが気をつけて、きれいな星を見て、植物や動物に優しい夜を作ってあげることが大切です。

 「光害」を規制する法律はありませんが、環境省ではこの光害を自分から考え、少なくするよう心がけるようPRするなどの対策を実施しています。

  Photo_4

 

| トラックバック (0)

«